M.Kansasiiの特徴
どうも
呼吸器の情熱です!!日々疲れてるけど少しだけ頑張りましょう。
今回はM.Kansasii(カンサシ)についてです。
非結核性抗酸菌症(NTM)の主な内訳としてはMACが9割ですが、
次にはM.Kansasiiが4%ほどいます。2番目におそらく多い。
無治療で軽快することが少ないため、診断がつけば基本的に治療を開始する。
M.Kansasiiの治療
RFPがキードラッグ!
RFP 10mg/kg(600mgまで) /日 分1
INH 5mg/kg(300mgまで)/日 分1
EB 15㎎/kg(750mgまで)/日 分1
M.Kansasiiにおける治療の留意点
EBは結核よりも投与期間が長いのでこの投与量でも視力障害の発生に注意を要する
眼科の受診は1~3か月おきに行う。ルーティンで注射薬のAMKやSMを使用しない!
RFP感受性のM.Kansasii患者
RFP+EB+INH or マクロライド系のいずれかのレジメン
例:
RFP+EB+CAM 200㎎ 4錠分2 or AZM 250mg 1錠分1
RECAM療法かRFP+EB+INHの治療を選ぶことが多いのでしょうか。
RFP耐性や第一選択薬の一つが使用できないとき
第2選択のレジメンの一部としてフルオロキノロン(MFLX:モキシフロキサシン)の使用を提案されている。
治療期間
少なくとも12か月以上、菌陰性化後1年は治療が必要とされる。
手術適応について(NTM)
ATS/IDSAガイドラインにおいて下記が適応となる
①化学療法に対する反応性が乏しい
②菌がマクロライド耐性
③空洞性病変
④喀血など重大な合併症がある
まとめ
NTM症自体の治療は年単位で、治療に難渋することが多い印象です。
カンサシはあんまり治療が効かないこともあるため注意が必要です。外科治療ができるかは
常に念頭に置きましょう。次回はMAC症について勉強します!
コメント