閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

SAS

 どうも
 呼吸器の情熱です!皆さん体調大丈夫ですか?

 前回に引き続き各論として
 OSASについて勉強したいと思います。SASガイドライン2020を参考に作成しています。

OSASの病態生理

 解剖学的上気道形態
 上気道逸脱性→オトガイ舌筋(上気道開大筋群)が逸脱予防をしてくれる。
 換気ドライブの逸脱性→延髄呼吸中枢からオトガイ舌筋の支配神経の舌下神経に作用

 が大事。

 ✅解剖学的上気道形態
 上気道周囲の軟部組織沈着、顎顔面形態、舌容積、扁桃肥大など

 ガイドラインでは以下のように説明。 

 解剖学的に狭小な上気道が覚醒中に閉塞しないのは、オトガイ舌筋を中心とした
 上気道開大筋群が気道の閉塞を防いでいるからである。しかし、睡眠中はトーヌスが
 低下し、加えて吸気に伴う上気道の陰圧に対する上気道開大筋群の代償機構が
 不十分であれば上気道は閉塞する。

OSASの発症関連因子

 最大の危険因子は肥満!
 男性は女性の2~3倍、年齢は若年成人~70歳代まで増加し、その後プラトー。
 アジア人(特に下顎が後退している)

OSASの症状

 夜間の窒息または息苦しさが感度52%、特異度84%で最も有用。
 いびき、日中の過度の眠気、あえぎ呼吸、不眠、他者から睡眠中の呼吸中断報告である。

 日中の眠気は適切な治療によって改善するとされている。
 質問紙(エプワース眠気尺度など)の使用を提案しているが、
 質問紙のみでスクリーニングをしてはならない。診断検査の補助のために使用する。

OSASの診断

 OSASに限らずSASの診断には、
 PSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)がゴールドスタンダードである。
 最低7chモニターであり、脳波、眼電図、顎筋電図、心電図、気流、呼吸努力、
 酸素飽和度を含む。

OSASの治療

 CPAP治療、OA療法(口腔内装置)、減量、
 鼻・咽頭での気道開存手術(口蓋扁桃、アデノイド摘出など)がある。
 
★大まかな流れ
 基本的には生活習慣の是正(減量療法)、CPAP治療を行う。
 CPAP治療の適応とならない軽~中等症の症例やCPAPが使用できない症例で
 OA療法
を行う。

 手術はCPAP、OAが使用できない症例で検討。

 睡眠時の体位は側臥位で無呼吸が軽減される。

 CPAP治療によりQOLは改善、心血管イベントを抑制し予後を改善させる
 可能性がある。少なくとも4時間以上を毎日装着!

 鼻閉→加湿器や点鼻薬の使用によりアドヒアランスを改善させる。
 不眠→適切な設定のCPAP使用でも訴えるようであれば睡眠薬を使用してもよい。
    睡眠薬は上気道の筋緊張低下、換気応答低下による呼吸イベントの増加
    呼吸イベント時間の延長などOSAを増悪させることに注意。

★CPAP治療の副作用
 インターフェイスによる違和感、鼻咽頭の乾燥症状、皮膚や目の違和感など

 OA療法においてもQOL、心血管疾患危険因子の改善がある

★OA治療の副作用
 短期的→唾液過多or減少、歯や歯肉の疼痛や違和感、起床時の咬合異常、筋や顎関節の違和感
 長期的→歯の移動、それに伴う咬合異常
 短期的副作用は時間経過とともに消失するが、長期的副作用は不可逆的である。

OSASの合併症

 ①高血圧
  CPAP治療により降圧が期待
 ②2型糖尿病
  CPAP治療により改善のエビデンスなし
 ③脂質異常症→エビデンスは不十分
  CPAP治療により改善のエビデンスなし
 ④内臓脂肪型肥満
  3か月以内のCPAP治療でOSA患者の内臓脂肪量は減少しない。
 ⑤心血管疾患
  CPAP治療で改善する。

まとめ

 OSASの治療についてまとめました。今回はCPAP治療の細かいところまでは
 突っ込みませんでしたが、今後まとめていこうと思います。

 また次回~

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