肺外結核とは
どうも
呼吸器の情熱です!
今回は肺外結核の中でも、結核性胸膜炎と結核性リンパ節炎について
勉強したいと思います。
定義:
肺結核以外の結核症のことを指す。
機序:様々な機序がある。
①血行性あるいはリンパ行性に播種し病巣を形成
②管内性→腸結核:結核菌を含む喀痰を飲み込むことで腸管に病巣ができる
③隣接臓器からの連続進展
結核性脊椎炎→腸腰筋膿瘍へ、など
肺外結核の診断
病変部の検体から結核菌を証明すること。
検体により培養陽性率は異なる。
病変部の検体から菌の証明がつかない場合は
他部位に結核を疑う病変がないか検索する!
肺外結核の10~50%が肺結核を合併する。
→肺結核を調べることを忘れない。胸部CT検査や喀痰抗酸菌培養など。
肺外結核の治療
抗結核薬による化学療法が基本とされる。
2HREZ+4HR
に加えて、
①治療期間の延長
②ステロイドの併用
③外科治療
を考慮する。
ステロイドの併用は結核性髄膜炎でのみ推奨。
結核性胸膜炎について
診断に関しては
胸水培養の陽性率は40%と低い。
胸腔鏡検査で胸膜生検を追加することで
培養陽性率は90%に上昇
胸水の性状としては
リンパ球優位の滲出性胸水(Lightの基準)
ADA ≧40 IU/L
治療は2HREZ+4HR
リンパ節結核について
補助的な診断としては
画像検査:造影CT検査でRing enhancement
確定診断には
穿刺や生検で診断する。
培養、核酸増幅法の陽性率は17~70%
治療は2HREZ+4HR(+外科的ドレナージ)
腫瘍の増大や穿破による悪化で外科的ドレナージが必要となることもある。
Paradoxical Response(初期悪化)を認めることがある。
まとめ
肺結核と基本的な治療は一緒ですが、外科的処置が必要なものもあるようです。
次回は2部制で残りの肺外結核について行っていこうと思います。
また次回~
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